今回は、タイトルにも記しました「安置」について記載いたします。先ずご家族にご不幸があった場合に「安置」場所を決定しなければなりません。故人が亡くなられたばかりですが葬儀社を決定し連絡をすると先方の葬儀社からお迎えの後「どちらに故人をご安置いたしますか?」と聞かれます。この安置に関しても様々な場所や方法がありますのでご紹介致します。
◯死亡確認後24時間以内の火葬が法的に認められておりませんので、必ず1日は安置場所で故人を保管しなければならないのです。そのため安置場所を決めておくことは重要と考えます。しかし「どんな場所で?」「どのような方法で?」「どんな物が必要か?」など経験している方は少ないと存じます。
安置する方法は以下の4点が主な安置場所となります。
①ご自宅安置
②斎場・葬儀社などの安置所(コールドルームなど)
③公営の遺体保管所(公営斎場などの霊安コールドルーム)
④民間の遺体保管所(ご遺体ホテルなど)
それぞれの安置方法のどれを選ぶかにより、遺族の負担やご費用・注意事項などが変わります。どの安置場所にするのかなどお決めになる際には、しっかりとした判断をしなければならないと存じます。
いざという時の為に最適な安置方法を選べるように、特徴や費用など紹介致します。
🔳様々な安置方法
まずは4つの安置方法についての違いを把握しましょう。
◆自宅安置・・・自宅で安置する場合には、まずお部屋のタイプで好ましいのは畳の和室です(約8畳以上良)。敷布布団を敷き、その上に葬儀社が用意しているシーツをかぶせご遺体を安置いたします。ドライアイスをお体に置き、ご遺体の保存に努めます。お顔元の調整を枕とフェイスタオルサイズのタオルで行います。最後に掛け布団をお掛けします。ご家族にご用意いただきたいのは「敷き・掛け布団/フェイスタオル」になります。
ご自宅安置でのメリットは、故人やご家族が慣れ親しんだ場所でお別れまでの間ゆっくりとできる点です。費用面でも安置室使用料などが掛かりませんので抑えられます。火葬やお式までの日数により、ドライアイスのご費用の負担が生じます。
デメリットは、故人がご自宅にお帰りになると、ご近所の方が面会に来てしまい家族葬や直葬での葬儀を考えていたが、一般葬になってしまうなどご家族の意向に反するケースも発生してしまいます。ご費用面での多額な負担にもなりかねませんので、考えなければなりません。
◆斎場・葬儀社の安置室・・・昨今では葬儀会社にご遺体を預けるケースが増えています。昔よりも室温調整できる安置室が増えてきたからだと感じます。病院からご遺体搬送するときに葬儀社が決定している場合には、こういった場所を利用することができます。
このような場所でのメリットは、やはり経験豊富な葬儀スタッフがご遺体を管理しているという点です。遺体の保存は非常に難しい事も多く、お式までの間が長期間であれば、この方法が一番良いと考えます。また葬儀式場や火葬場までの移動回数が減少するため、ご遺体への負担が軽減します。
デメリットは、自宅安置と違い面会時間に制約があることです。いつでも面会ができない為、事前に葬儀社に時間調整などの問い合わせをしなければなりません。費用面でも自宅安置より大幅な負担を強いられます。
◆公営の遺体保管所・・・公営斎場などに併設している安置室(コールドルーム)の事です。しかし利用にあたりご遺体を直接搬送が出来ないことも多いため、一旦葬儀社で故人を棺に納めて(納棺)からの移動となります。
メリットは、市や区または郡で運営していることが多く安価で利用できるのが最大の特徴です。
デメリットは、葬儀社のスタッフが管理していないため故人の状況が分からない点や預かれる件数が少なく、待ち期間が発生します。安価ではありますが葬儀社にお預けた場合と費用面であまり変わらないケースということもあります。
◆民間の遺体保管所(ご遺体ホテルなど)・・・火葬日までの短期間の預りの所が主になります。通常1~2日間の安置で24時間面会可能な施設が多いです。
メリットは、自由な時間に24時間面会可能な点です。外観も葬儀会館のそれとは違いますので気になされる方にお勧めです。
デメリットは、宿泊し個人に付き添うことができ無い所が多いことです。このことからも葬儀社や斎場の安置室を利用する条件と変わりがないことです。地域によってはご費用面でも高額な負担になる場合があります。
🔳安置による費用
安置方法により、ご負担されるご費用が違います。下記の表を参考にしてください。
・遺体搬送料
・安置施設使用料(安置料)
・ご遺体保存に関するもの(ドライアイス・腐敗防止剤ドムスなど)
・付き添い費用
自宅 | 斎場・葬儀社 | 公営 | 民間 | |
遺体搬送料 | 1回2万円前後 | 1回2万円前後 | 1回2万円前後 | 1回2万円前後 |
安置施設使用料(安置料) | なし | 1日8千円~2万円前後 | 1日3千円~6千円前後 | 1時間2千円前後 |
ご遺体保存に関するもの | 1日5千~2万円前後 | 1日5千~2万円前後 | なし | 1日1万円前後 |
付き添い費用 | なし | 1日1万円前後 | 付き添い不可 | 1日3万円前後 |
上記はあくまでも参考にすぎませんので、事前に各施設に確認することをおすすめ致します。また依頼葬儀社のパックプランに無料で入っていたりもしますので葬儀社選びを検討していただきたいと存じます。
🔳後悔のないように考えておく。
大切な人とのお別れは突然やってきたりします。余裕のない状態ですぐに決めなければならないことが多いのが葬儀です。故人との付き添いが出来ない施設に安置してしまったがために悔いが残ってしまうケースもあります。上記で記載した費用や一長一短を把握し周囲の人たちと事前に相談し決めておくと良いと思われます。後悔のないお見送りをしてください。
最後までお読みいただき有難うございます。
川崎市・大和市の葬儀は公営斎場が便利です。(株)セレモ公誠(セレモこうせい)
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